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「政治家もいいかもな」 と独歩は言うのである。ボックスシートの向かい側で、行儀悪く座席にあぐらをかいて、汽車の…
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帝国図書館の独身寮に設えられた談話室で、花袋は図書館から借りてきた本を読んでいた。久々の全休だったので昼前ま…
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「田山さん、これ、預かりましたよ」と、そっけない茶封筒に入って手渡されたのは、手紙のようだった。 花袋はとても…
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独歩は潜書で消耗すると、決まって熱を出す。その侵食の度合いがひどければひどいほど熱は上がり、敵の鞭の先がちょ…
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朝飯が終わると、屋敷はにわかに騒がしくなる。 遠征、出陣、あるいは当番があたっている刀どもはそれぞれに支度に…
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1. ロンドン、ヒースロー空港発三〇一便は定刻より十五分遅れでニューヨーク、JFK空港に到着した。 時は一九…
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桜綻ぶ三月の終り。 深夜のコンビニからの帰り道、伊藤八宵は一人の外人を拾った。 ◆ ◇ ◆ …
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頭が重い。 目は開いているはずなのに視界がまともに像を結ばない。 ここは――どこだ? どこかのホテルの一室だ…
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それが現実の光景だと受け止められない。 確かに、状況も状況だ。実家の温泉旅館、子供の頃からずっと過ごしてきた…
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ヴィクトル・ニキフォロフという人は、人懐こい。 今までメディアを通した彼しか知らなかったせいか、いやいや、雑…
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今朝方から、藤四郎の短刀たちが何かを探して走り回っている。大柄の刀と違い足音もパタパタと控えめなので、注意し…
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囲まれている。森の中、見通しは悪いが至る所に気配がする。繰り返されるミッションの中でいい加減に慣れてしまっ…
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憮然とした顔のロマニが座っている。どこにって、床に。胡座をかいて、そっぽを向いて、心底機嫌悪そうに、気に食わ…
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デザイナーベビーの少女の主治医になることに、否やはなかった。 その存在自体知りもしなかったから、命令がなけれ…
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「よしドクター、歯を食いしばれ」 遠慮なしに一発。魔力による筋力増加はしていないし、もちろん左手の義手も使って…
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きっかけは人類最後のマスターたる赤毛の少女。 レイシフト先での少女の無茶な戦闘ぶりに我慢ならなくなったドクタ…
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なんだかとてもいい夢を見ていた気がする。 薄ら明るいだけだった視界の中央に黒い影が像を結ぶ。それがサーヴァン…
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カルデアの英霊召喚システム・フェイトがようやくまともに機能しはじめ、戦闘員としてマスターとともにレイシフトす…
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ロード・エルメロイⅡ世は一種異様な熱気を感じ思わず立ち止まった。 カルデアの娯楽室の前である。普段ならそこは…