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お題メーカーより:お題は「冬の虹」「手袋」「おでん」です。
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先日の大磯以来、花袋の心はすっかり旅づいてしまった。普段は何気なく過ごしているが、本人も無意識のうちに、ふと…
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(柏餅散策台詞バレあり) 朝からずっと部屋を留守にしていたと思った独歩は、午後になると猛然と机に向かって何事…
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ミズキの葉の薫風にそよぐ麗らかな午後のことだった。 その木のたもとで独歩はやおら瞼を持ち上げる。葉の隙間から…
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——今日は田山さんと国木田さん、一日お休みです。 朝一で潜書室に向かった二人に、司書はすげなく告げた。なんで…
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その年の三月三日は雪になった。元々今年に入ってからやけに積雪が多かったので今更驚かないが、利用者の足が遠のい…
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(学スス設定) 静かだった校内にはざわめきが戻っている。入学式が終わったのだ。 教室へ戻る人の波に流されなが…
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強力な侵蝕者の巣食う新たな有碍書が発見されて、最近では滅多に会派に呼ばれることのなかった独歩が再び潜書に向か…
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それは十一月の末であった。 明け方まで降り続いていた雨は日が昇る頃に止み、昼前には空を覆っていた厚い雲もどこ…
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独歩が帝國図書館に転生したのは十一月もまだ初旬のことだったというから、凩の吹き始め、街路の桜の葉が色づいては…
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「政治家もいいかもな」 と独歩は言うのである。ボックスシートの向かい側で、行儀悪く座席にあぐらをかいて、汽車の…
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帝国図書館の独身寮に設えられた談話室で、花袋は図書館から借りてきた本を読んでいた。久々の全休だったので昼前ま…
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「田山さん、これ、預かりましたよ」と、そっけない茶封筒に入って手渡されたのは、手紙のようだった。 花袋はとても…
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独歩は潜書で消耗すると、決まって熱を出す。その侵食の度合いがひどければひどいほど熱は上がり、敵の鞭の先がちょ…