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目を覚ますと、モナ・リザは微笑んでいなかった。 名画が台無しだな、とまだ覚醒しきらない頭でロマニは考える。し…
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ロマニがまた何かやっている。誰もいない深夜の管制室、その片隅。時間に関係なく一定の輝度に保たれた照明の下、パ…
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「ロマニの髪の毛解いてるところが見たい」 だいたいに於いて、このカルデア唯一のマスターにして人類最後の希望で…
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――薄暗い管制室。壁面を埋めるように設置された大小様々な大きさのモニタとLEDを明滅させる計算機。コンソール…
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春を連れて咲いたはずの梅の花は、だがなかなか散らなかった。そのせいか、ようやく春の気配がするようになった庭は…
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池のほとりの白梅がようやく一輪ほころんだ。 桜ばかりのこの庭で唯一の梅の木は、他のどの草木より一番に春を告げ…
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明け方、聞き慣れない鳥の声で目を覚ます。眠気眼を擦って雨戸を開けて見れば、朝まだきの空に真雁が一陣、北へ向か…
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その日はたまたま書類仕事が多く、夕餉の後まで持ち込む有様だった。ようやく目処が立とうという頃にはぽっかりと満…
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鈴の音が朝からりんりん、学園中に響き渡る日。その音を聞いて学園の上級生たちはもう今年もそんな時期か、と頬を緩…
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忘れて良い、とは誰も言ってくれなかった。だが同時に、乗り越えろとも言われなかった。 * * * それは単な…
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竹谷八左ヱ門は気持ちのいい男である。 というのは、おそらく彼を知る者全員が同意する意見であろう。面倒見が良…
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ある日の放課後、庄左ヱ門がクラス委員の仕事を片付けて長屋へと戻ると、部屋の中では同室の二郭伊助が文机の前で、…
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ある日の放課後、それは長屋の自室で宿題を片付けているときであった。秋の終わりの、日に日に寒さが厳しくなる頃に…
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二、 三郎は、激怒した。「この……っ大馬鹿者どもが! 誰が荷を持って逃げろなどと言った!? 私の指示ひとつま…
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黒猫が死んだ。 名前も付けなかった黒い猫は、猫の常で誰にも見つからないようにと人目を避けて縁側の下で死んだよ…
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生物委員会は所属する生物が死ぬと必ず弔い、丁寧に墓を掘って埋めるが、そこに墓標を立てることは決してしないとい…
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(学級委員長委員会ドラマCD「仕事を知りたい」の段より) 〜ドラマCDのあらすじ〜(ネタバレ!)学級委員長委員…
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特別な日の晩のことだった。 厳密には、特別な日の、前の晩である。明日は彼らが六年間学んだ学び舎を巣立つ日で…