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その日の朝、王家の食卓には珍しく四人の姿が揃っていた。 中央の国の現君主である父、その妻で王妃の母。父のただ…
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ここは寒い。凍えそうに寒い。 冬でも滅多に雪の降らない中央の国、そのなかで最も尊い血の流れる一族が住まう城…
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「あまい」は「きたない」。「きれい」は「まずい」。 オーエンのそう短くはない生において、彼が独自に獲得した教…
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かすかな旋律が風に乗って聞こえてくる。まどろみの中でそれを聴きながら、カインは幸福な気持ちで目を覚ました。 …
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雪乞鳥という鳥がいる。 春から秋にかけてを北の国で過ごし、厳冬期を中央の国で越える、冬鳥。白銀の羽に青い目、…
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さて出かけようか、という段になって、彼は音もなく現れた。「……騎士様」「ぅわっ!?」 突然後ろからマントを引…
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(アニバイベスト後) 誓い 結局、アーサーが魔法舎に戻ることができたのは、あの夜から丸一日以上が経過した、次…
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「ただいまー……」 朝起きて、昼仕事して、夜、誰もいない部屋に帰る。 そんな単調な毎日が変わったのは、ほんのつ…
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駅前通りの交差点。信号待ちのその間、花袋は何の前触れもなく、視界に入る紅色の正体をふ、と掴んだ。「あ、なるほ…
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先日の大磯以来、花袋の心はすっかり旅づいてしまった。普段は何気なく過ごしているが、本人も無意識のうちに、ふと…
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嵐は前触れもなくやってくる。 そう、今日がたとえ十二月三十一日、大晦日の朝であろうとも。「おうおう田山! こ…
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空を飛ぶ夢を見た。 どうにも重くてままならなかった体がするりと脱げて、これで自由だと歓喜して空へと飛び上がる…
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非常に強い勢力を保って本州に上陸した台風は、ここ帝國図書館にも小さくない爪あとを残していった。本館のステンド…
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