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魔法使いになりたかった「だれか」とカインの話。
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《大いなる厄災》の、やけに明るく輝く晩だった。 おかげでカインは、夜空を迷いなく飛ぶことができる。天気の悪い…
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昼下がりと言うには遅く、夕方と言うにはまだ早い、一日の中でも宙に浮いた時間帯。任務に向かった賢者と魔法使いた…
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深夜、目が覚める。 心臓が割れそうな速さで鳴っていた。吐く息が荒い。背中をじっとりと冷や汗が濡らしている。ベ…
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「うわあっ!?」 森じゅうに響き渡るかという大きな悲鳴に、ファウストはぴくりと眉を上げた。今の悲鳴のせいでかま…
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騎士団と呼べば聞こえはいいが、基本的には野蛮人の集まりでしかない——と、中央の国騎士団長ニコラスは、自らの属…
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朝の静寂に混じる軽快な足音。「レノックス?」 羊たちをつれて朝の散歩をしていたレノックスが振り返るのと、名前…
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その日のことを、クックロビンは鮮明に覚えている。 魔法管理省に入りたての頃、書記官見習いとして初めて立ち会…
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ネロが買い出しから戻ってみると、魔法舎はしんと静まり帰っていた。「あれ?」 迂闊な人間が間違って迷い込んだり…
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栄光。あるいは、希望。 溢れんばかりの若き才能を惜しげもなく王家に捧げる彼のことを、そのように形容したことも…
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魔法舎のエレベーターホールは見送る者と見送られる者で賑わっている。 先日、南と中央の魔法使いたちが事件を解…
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その日最後の客は、肩に提げていた荷物を置いて、カウンター席に腰を落ち着けると、ため息というにはささやかな、だ…
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幼い頃はよく熱を出して寝込んでいた。 そう言うと、大抵の人は「信じられない」とか「冗談だろう」とか、驚きをあ…
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理容室《獅子の寝床》は中央騎士団の御用達だ。なにせ主人が騎士団上がり、先の戦で足を一本無くしてからは剣を鋏に…
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野営地に戻ると、すでに食事の準備が始まっていた。薄暮の中、従騎士たちがせわしなく行き交っている。薪を拾う者、…
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たった一晩で世界は変わってしまった。 偽物と本物が入り交じった街で、本当と嘘が入れ替わる。スイッチを押したの…
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その日の朝、王家の食卓には珍しく四人の姿が揃っていた。 中央の国の現君主である父、その妻で王妃の母。父のただ…
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ここは寒い。凍えそうに寒い。 冬でも滅多に雪の降らない中央の国、そのなかで最も尊い血の流れる一族が住まう城…
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「あまい」は「きたない」。「きれい」は「まずい」。 オーエンのそう短くはない生において、彼が独自に獲得した教…