529 文字
2 分
毎年飽きもせず、新しい桜の歌が歌われる。今年もその季節がやってきた。 菊やすみれや、杜若の歌はないくせに、…
1,608 文字
4 分
日本はイタリアに対して、漠とした憧れをもっている。 憧れと言うだけならば日本は、アメリカやイギリスをはじめと…
3,160 文字
7 分
そこは住宅街の外れにある、手入れのされていない木々に囲まれた、ほんの小さな墓地でした。 どこかのお寺のお墓…
2,403 文字
5 分
「死ぬんですか」 まるで道ゆきでも尋ねるような気軽さだった。どちらまで? ちょい寺町までお参りに。今日は縁日さ…
5,037 文字
11 分
そこはひどく寒々しい場所だった。あたりは暗闇で、そこがどんな場所なのか、どんな広さなのか見当もつかない。それ…
3,239 文字
日本は手の中のそれを見て眉をハの字に曲げた。 「どうしましょうねえ……」 見かけと言動とは心底困っているよ…
2,705 文字
6 分
イタリアが日本の家に遊びにきた。肩には大きなキャンバスをかけ、頭には麦藁帽子を乗せている。玄関口に立ったまま…
1,338 文字
3 分
あなたが下さった花の苗は、私の庭にしっかりと根付きました。 五月、皐月。空は真夏に遜色ないくらい真っ青に晴れ…