夜明けのはやさ

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 《あれ》は、こんなに薄暗い室でのことだっただろうか。
 周りを取り囲む大人たちの、誰一人の表情とて伺うことはできない。たくさんの目、意思の見えない視線。そういうものに無遠慮に曝されながら、独り怯えて、縮まる子ども。
 突然肩をつかまれ床に縫い付けられて、子どもは痛みに悲鳴を洩らした。砂利と埃で汚れた床に頬が滑り、鈍い痛みが襲う。反射的に手足を動かして抵抗を試みるが、複数の手に両肩と足を押さえ込まれれば、それももうできなかった。
 頭の上の方で、何かを話し合う低い声が聞こえる。低すぎて何と言っているのかは聞き取れない。
 ぼそぼそと不明瞭な声が途切れたとき、ざらり、と不吉な音がした。金属と金属が擦れるような、その音に顔を上げれば、微かな明かりに照らされて冷たい刃が不気味に光った。
 あの剣を知っている。あの剣が何をするのか、彼は知っていた。
 子どもは唐突に抵抗を再開する。油断していた大人の、一瞬の隙を突いた右足が何かを蹴ったが、それだけだった。先ほどよりもずっと強く床に押し付けられた足に、ひやりとしたものが触れる。
 子どもは叫んだ。
「やめて、放して! ……後生ですから、お願いです、放せ……ッ!」
 泣き叫ぶその姿をあざ笑うかの如き声がさざめく。ざわざわと落ち着かない気配が取り囲む。
 首を捩り見上げた先に、高く振り上げられた剣が見えた。

 悲鳴は声にならなかった。
 悠舜は寝台に身を起こしている自分を自覚する。
 夜着は汗で濡れてしっとりと肌に纏わりつき、非常に不快だった。米神も湿っている。顔に張り付いた髪をそっとよけて、そのまま手で顔を覆った。
 悪い夢だと哂うにはあまりに現実味を帯びていた。当たり前だ、あれは夢なんかではないのだから。
 ふ、と自嘲の笑いが零れた。まだ忘れられない。それとも、忘れたくないのだろうか。
 熱を持ったようにうずく足の傷を抱え、悠舜は寝台を下りて窓際へ向かった。布団を退けると途端に寄せてくる冷気をに顔を顰める。それでも、彼は窓を開けた。

 ずっと耳に付いて残っていた音が、いっそう強くなる。
 昨日の雪は、夜半に雨へと変わっていた。

***

 書翰の束が山と積まれた執務用の大きな机案の奥で、紫劉輝はうむむむと低く呻った。
 こなしてもこなしても、ちっとも仕事が減ったような気がしない。特に昨日と比べて手を抜いたわけでもやる気を欠いているわけでもないはずなのだが、昼を過ぎてもこの量というのはどういうわけだろう。
 つまるところ劉輝は、今日はいつにも増して仕事の量が多い、というのは気のせいではないんじゃないだろうか、という結論に達していた。例えばためしに一枚、山を崩さぬようになるべく手前のほうの束からそっと引き抜いた書翰に目を通す。
(むー……)
 黄州のとある町の納税に関する上申書だ。最終的に国王の承認が必要な書類ではある、が――。
(なにも今日じゃなくてもいいんじゃないだろうか、これ……)
 案件に程度の低い高いもないとはわかっているが、それにしたってこれは、性質的に対応するとしても半年は先にならなければ手の打ちようのないものだ。確かにいつかは必ず目を通す必要がある書翰ではあるが、なにも、今である必要は。
 通常業務と危急の仕事に交じって、そういった急を要さない書翰が今日は随分と多い割合で机案の上に届けられることに、劉輝は午前中の割と早い時間から気付いていた。
 問題は、なぜそれが今日に限って、ということなのだが。
 何の解決になるわけでもないが、先ほどの山から書翰をもう一枚引っぱり出そうと手を伸ばしたところで、掛けられた声にその手がぴたりと止まった。
「先ほどから手が止まっておられるようですね、主上」
「そ、そんなことはないのだ、悠舜……」
「はい、こちら追加分です」
「す、すまないのだ……」
 どさり、とひと抱えはあろうかと思われる巻物の山が追加され、劉輝の頬が引き攣る。
 そう、各省庁から上がってくる書翰を整理・分類して劉輝の机案に持ってくるのは悠舜の仕事だ。ということは、今日のこの大量の仕事を仕分けたのももちろん悠舜ということで……。
 いつだって彼の仕事は丁寧で適切かつ迅速だが、今日は一段と、なんというか、情け容赦がないような気がする。
「どうかしましたか、主上?」
 にこにこと穏やかな笑みを浮かべるその姿はいつもと全く変わりがないように見えるのだが、妙な威圧感を感じるのはなぜだろう。
「えーと、ゆ、悠舜……? なんか今日はアレだな、ずいぶん力がはいってるな……?」
 恐る恐る告げると、悠舜は浮かべた笑みはそのままで一瞬呼吸を止めたように静止したかと思うと、わずかに首をかしげ。
「そんなことはありませんよ?」
「……そうか」
「それよりも主上、手を動かしてくださいね」
 それ以上何も言えなくなった劉輝は、これ以上余計なことは考えないように執務机にかじりついた。

 しばらくの間、執務室には紙の擦れる音と筆が紙の上を滑る音だけが響いた。朝方からずっと降り続けていた雨の音は、今は雨脚が弱まったのか耳に慣れてしまったのか、室の中までは聞こえてこなかった。
「主上、はかどってますか?」
「サボってないでしょうね」
 静寂が打ち破られたのは、いつもなら一服お茶をしている時間帯だ。扉を開けて入ってきたのは藍楸瑛と李絳攸である。二人とも各々の本来の仕事の合間に様子を見に来たのだろう。
 劉輝はほんの少しの希望を見出した。朝からぶっ続けで臨んできたが、やってもやっても終わらない仕事。この隙に少しくらい休息をいれてもいい、はずだ。
「しゅうえ」
「丁度よいところに来られました、お二人とも」
「……い」
 劉輝が立ち上がって二人に声をかけるよりも早く、あくまでも穏やかな声音で割って入ったのは言うまでもない、悠舜だ。名を呼ぶことも叶わず、すごすごと椅子に腰を戻す。
 室に入るか入らないかのところで呼び止められた二人もなんとなく気まずい雰囲気で悠舜に向き直る。
「申し訳ありませんが、こちらと、こちらの資料を持ってきていただきたいのですが」
 柔和な語り口に騙されそうだが、少しも申し訳なさそうでない態度で悠舜が二人にそれぞれ手渡したのは、二枚の紙。それぞれにびっしりと資料の題目が書き連ねてある。
「……これは」
「藍将軍にお願いしたいのは西の資料室と、あと隣の書庫に仕舞われているものです。李侍郎には府庫のものをお願いします」
 両者とも手渡された紙を見下ろしながら暫し呆けたように立ち尽くしていたが、
「よろしくお願いしますね」
『……はい』
 促すように念を押されれば二人して頷くしかない。体を百八十度回転させてたった今入ってきた扉から出ていった彼らを見送って、劉輝は一筋の希望が潰えたことを知った。

「なんか今日の悠舜殿は……強いな」
「……」
 扉の外では双花菖蒲が顔を見合わせていた。

***

 渡された一覧の書物を抱えて執務室に戻った楸瑛は、今度は悠舜を伴って再び執務室脇の小さな資料室を訪れていた。まだ足りない資料があるらしい。
 絳攸はまだ戻ってきていないようだった。資料を探すのに手間取っているのか、それとも府庫からの帰り道で迷ったのか。可能性としてはもうひとつ、府庫へ行く途中で迷ったというのもあり得るが、それはできるだけ考えたくない。
 冬の短い日は既に西へと傾いており、雨の冷たさもあいまってか室の中は酷く寒く感じられた。
 こつりこつりと杖をつく音が狭い室の中に断続的に響くのを聞くともなしに聞きながら、乱雑に積み上げられた書翰の中から目的のものを探す。
 静寂に耐えられなくなった楸瑛は、室の反対側で同じように資料を探している悠舜に、振り返ることなく声をかけた。
「今日はなんだか冷えますね。雨も降ってますし」
「……昨日は雪だったのに今日のほうが寒いかもしれませんね」
「冬の雨は雪よりも冷たく感じますから」
 それきり会話が途絶えて、室の中はますます寒々しくなったようだった。
 何か妙だと、内心楸瑛は感じていた。
 何がとははっきりわからない。しかし、いつもならもう少し弾む悠舜との会話が、今日はぷっつり途絶えてしまったことにすら違和感を感じる。
「さて、大方見つかりましたね」
「ええ、はい……」
 冷たい空気のなかにしばらく無言の時間が流れ、ようやく悠舜が再び口を開いた。それまでの時間が楸瑛には随分長く感じられたせいか、応じた声は少しかすれてしまった。
 二人とも山のように資料を抱えているから、楸瑛は先に立って扉を開けた。
 外へ出ようとした楸瑛は背後で響いた大きな音に思わず腰元に手をやった。突然がたりと大きな音、それから続けて、ばさばさと紙が散らばる音。
 そこに剣がないことに気付き、無意識に舌打ちをする。できる限り周囲に神経を張り巡らしながら半ば部屋から出ていた体を室内に戻せば、最後にからんと杖が転がるところだった。
 恐れていた賊の気配は感じられないが、気は抜くことができない。書棚の前に座りこんでいる悠舜に、楸瑛は慌てて駆け寄った。
「悠舜様! どうなされたんですか!?」
 悠舜は床にペタンと尻もちをついて茫然としていた。怪我はないかと彼の体をざっと確かめながら、ふと間近で見た悠舜の顔は、天候と時間の関係で頼りなく昊からそそぐ光のせいか、ひどく顔色が悪く見えて――
「いいえ、ちょっと虫が飛んできて驚いただけです。なんでもないですよ、虫如きでこんなに驚いてしまってお恥ずかしい限りです」
「……そんな」
 頭の切れる彼にしてはどうしようもなく隙だらけの嘘だった。まさか虫が飛んできただけでここまで大げさに転ぶことはないだろう。
 悠舜の体調を案じた楸瑛がさらになにか言うより先に、しかし遮るように言われてしまえば、続く言葉は出てこなかった。
 どうしたものかと楸瑛が案じている間にも、悠舜は転がった杖に手を伸ばす。その骨の浮いた細い手がかすかに震えたのを楸瑛は見逃さなかった。
「あの、悠舜様――」
「悠舜。何をしている」
「……黎深?」
 開けっ放しだった部屋の入口から響いた声に、二人はほとんど同時に顔をあげた。悠舜が思わずぽつりとこぼした言葉通り、吏部尚書が無駄に偉そうな態度で立っている。
「藍家の小僧、絳攸が探していたぞ」
「……え、はい?」
「探していたぞ」
「わ、わかりました」
 どちらかといえばそれは「探しに行け」のほうが正しいんじゃないかと思いながら立ち上がった楸瑛は、部屋から出る前にほんの少し後ろを振り返った。
 悠舜は相変わらず冷たい床に腰をおろしたままで、それを黎深が手を貸すでもなく見下ろしている。
(大丈夫かな……)
 多少心配になりながらも、おそらく自分よりも気心が知れている黎深のほうが少し様子のおかしかった今日の悠舜には安心だろうと思うことにする。扉を後ろ手に閉めて、楸瑛は迷子の片割れを探しに向かった。

***

 思いがけず黎深と二人きりになってしまった悠舜は、ぼんやりと彼を見上げた。
「おい」
 なんでこんなところに、とか、仕事はどうしたんですか、とか言いたいことはいろいろあったが、なんだか突然すべてが億劫になってしまって結局口から言葉はなにも出てこない。
「おい! 悠舜」
「……なんですか」
「いつまでそんなところに座り込んでるんだ。いい加減――」
「おや、そうでした、早く仕事に戻らなくては」
 なんだか視界が悪い。そろそろ燭台に火を付けなければならないか。
 手探りで杖を探しあて、力の入らない四肢を無理に起き上がらせて、どうにかこうにか一人で立ち上がった。
 こんなの、ようは気の持ち様だ。今日は朝からずっと気分がすぐれなかったが、それでももう夕方、あと一仕事すれば今日は終わる。なんとか持ちそうだなと悠舜は本気で思っていた。
 ふらりと足を踏み出したところで盛大な溜息が聞こえて、悠舜はそちらを向いた。黎深が壁際に置かれていた一脚の椅子を引き出しているところだった。
「来い」
「……は?
「いいから来い」
「いやですよ、疲れますから」
 扉と反対側にいる黎深のところまで行くのはすごく無駄な労力を使う気がして、悠舜は一瞬逡巡した。
 それを正直に言葉にしただけなのに、もう一度大げさに溜息をついた黎深は、わざわざ椅子を引きずって悠舜の傍らまでやってきた。何がやりたいのだろうとその様を見つめる。
「どうしたんですか」
「座れ」
「なぜ?」
「あーもう!! さっきからいちいちうるさいやつだな! いいからつべこべ言わずに座れ!」
 両肩を掴まれて強引に押されれば、意思とは関係なく椅子に座りこむ体。ほっと息がこぼれて、こんなに疲れていただろうかと自問する。もう指の一本も動かしたくなかった。
 自覚してしまえばもうどうにもならない。背もたれに全体重を預けて、それだけでも足らずに肘掛に体が傾く。ともすれば椅子からもずり落ちそうになる体を、さりげなく黎深が支えた。
「大丈夫なのに」
「悠舜、お前それ本気で言ってるんなら、私も怒るぞ」
 いらいらとした口調。怒るぞって、もう怒ってるじゃないですか。
 そんなことをいえば彼の眦がますます吊り上がることが目に見えたので、悠舜は代わりに小さく笑うにとどめた。
「まったく……あなたには敵いそうもありませんね……」
「お前の周りの奴らは何をやってるんだ、こんな状態のお前を放っておくなんて……」
「気付かれないようにしていたんですから当たり前です」
「何が当たり前だ、あの鼻垂れ王がぐずぐずと泣いておったぞ。『今日の悠舜は怖い』と」
 ここに来る前に執務室に顔を出したらしい。だから場所がわかったのかと一人納得して、そんなにあからさまだったかと反省もする。何かしていないとどんどん気が滅入っていくようで、それが極端に仕事に向いてしまったのだ。
 黎深は何か言いたそうな顔をしていたが、結局別のことを口にしたようだった。
「どうしたんだ、らしくもない」
「……ちょっと夢見が悪くて。別にどこか具合が悪いわけではないんですよ」
 これを言うのに、悠舜は少し躊躇した。あまり人に話したくはない夢だ。詳しく聞かれても困る。
 しかし、何も言わなければこの不器用な友人は不器用なりに心配をするだろうから、敢えて当たり障りのないような簡単な説明をしたのだが。
 彼は変わらぬ仏頂面のまま、悠舜に向かってすっと手を伸ばした。その手が額に触れてひくりと肩をすくめる。
 冷たい手だ。まるで水仕事をした後みたいだと思うが、まさかそんなはずもない。
 その温度の心地よさに目を閉じると、やっぱり、とつぶやくのが聞こえた。
「何を言ってるんだか知らんが、熱があるぞ」
「おや、そうですか?」
 思いがけない事実を聞かされたので真面目に反応したのだが、とぼけたようにも聞こえたのかもしれない。
「……もういい。少し眠れ」
 怒ったような命令口調で告げられれば些か反論もしたかったのだが、まるで魔法にでもかけられたように眠気が襲ってきてそれはままならなかった。
 意識が落ちる寸前にそっと冠を外されたような気がする。黎深にしては優しすぎる手つきに、驚きと戸惑いを感じたのも刹那、悠舜の意識は闇に溶けた。

***

「…………!!」
 目が覚めた、ということに気付くまでいつもよりも時間がかかった。ここが自室ではなかったからだ。
 荒い息を抑えながらゆっくりとあたりを見回して、ようやくここが仮眠室のひとつであると知る。同時に、あれがいつもの夢だったということにも。
 室内は薄闇に包まれていた。完全なる闇ではなくほんの少し明るいのは、まだ日が暮れて間もないからではなく、もうすぐ夜が明けるからだ。窓の外の昊から自分がどれだけぐっすりと眠りこんでしまったのかを知り、微苦笑が漏れる。
 その拍子にかどうかはしらないが、傍らにあった温もりがもぞりと動いて悠舜は息を止める。しばらくそのまま固まって、どうやら起きる気配がないことを悟るとようやく詰めていた息を吐いた。
 おそらくここまで悠舜を運んできたのは彼だ。それが何をどうしたら同じ寝台で休むことになったのかはわからないが、たぶん自分を案じてのことだろう。普通ならば意識の落ちた悠舜など放ってとっとと家に帰りそうなものなのに、一緒にいてくれたということに心が温かくなる。
(やさしくなりましたね)
 さっき寝返りを打った拍子にあらわになった横顔を見つめて、しかし悠舜の表情は硬いままだった。
 こんなに優しい温度に寄り添われて、それでも悪夢はやってきた。簡単には消えない幻影に、我が夢ながら頑固なものだと呆れる。
 どれだけの夜を越えればこの幻から逃げられるのだろう。どれだけの夜をこの温もりと過ごせば、あの痛みを忘れられるのだろう。
 まだ足りないのだろうか。あれほど何も持たなかった自分が、これほどたくさんのものを手に入れた今でさえも。
 思考が暗がりに転げ落ちていくのを止めたのは、不明瞭な声だった。
「……まだ早い、眠れ」
「黎深? 起きていたんですか」
 布団の上を当てもなく彷徨わせていた視線を向ければ、眠気も相俟って不機嫌そうな双眸とぶつかる。すべて見透かされているような鋭い視線に射貫かれて悠舜はたじろいだ。
 刺すような、と感じた視線がふと揺らぐ。その変化に反応する間もなく、布団の下からぐいと力任せに引っ張られて均衡を崩した悠舜は、起こしていた半身をまた寝台にうずめることになった。
「なにを…………って、……寝てますね」
 文句を言おうと顔をあげれば、そこにあるのは健やかな寝顔。不遜なのはどうやら双眸だけのようで、寝顔は意外とあどけなく幼い。それを無理やり起こすのは気が引けた。
 文句の行先を失ってしまい、悠舜は仕方なくぽすりと枕に頭を預けた。
 二度寝なんてする性質ではないが、もうひと眠りしてもいいかと、今日はそんな気になったのだ。もう夜明けだというのに。

 明けない夜はない、とは誰が言った言葉だろうか。まどろみ始めた意識がどこからかそんな言葉を引っぱり出す。明けない夜はないというのならば、いつかは振り払える時が来るのだろうか、あの夢を、あの過去を。
 もう悪夢は訪れないだろう、そう確信して悠舜は再び眠りについた。この温度がある限り、今日はもう。

 ゆっくりと明ける夜。
 東の空が明るくなり、濁った空に光が射す。
 じれったいほどゆっくりと、それでもいつか夜は明ける。

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