2,447 文字
5 分
「……好きだ」 彼とこうして相対するのは一体何度目のことだろう。呼び出したはいいが、結局違う話題でお茶を濁して…
7,479 文字
15 分
《あれ》は、こんなに薄暗い室でのことだっただろうか。 周りを取り囲む大人たちの、誰一人の表情とて伺うことはで…
214 文字
1未満 分
「なんで貴様らとお揃いの服を着なければならないんだ……」「はあッ!? それはこっちの科白だぜ黄鳳珠。つーか、貴…
6,181 文字
13 分
駆け出しも駆け出し、国試に合格して一年にも満たない新米官吏にとって、公休日が七日に一度きちんととれることなど…
1,462 文字
3 分
いかなる恵みぞ かかる身をも 妙なる救いに 入れたもうとは この身も嘗ては 世の闇路に 彷徨い出でたる も…
2,106 文字
それは偶然というか、成り行きというか、不可抗力というか。――いや、心のどこかに「こうなればいい」という願望が…
611 文字
2 分
「お前、ガリガリじゃないか」 まさか、寝台に横たえられて服を肌蹴させられた状態で、そんなことを言われるとは思わ…
584 文字
唇を合わせ、舌を這わせ、時折食む。口付けがこれほど官能的で直接的な性行為だということを、悠舜はたった今身をも…
3,187 文字
7 分
(『紅梅は夜に香る』よりも少し後、『緑風は刃のごとく』の時間軸内?) 窓格子の影が筆を持つ手に触れているのに…
1,035 文字
雀よりも美しく気品のある鳴き声に、悠舜は目を開けた。鶯である。 窓に掛けられた薄布から洩れる昊の色はまだまだ…