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国定図書館の一たる帝国図書館は、侵蝕者研究の最前線である以前に日本国でも随一の蔵書量を誇る国立図書館である。…
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「政治家もいいかもな」 と独歩は言うのである。ボックスシートの向かい側で、行儀悪く座席にあぐらをかいて、汽車の…
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「田山さん、これ、預かりましたよ」と、そっけない茶封筒に入って手渡されたのは、手紙のようだった。 花袋はとても…
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帝国図書館の独身寮に設えられた談話室で、花袋は図書館から借りてきた本を読んでいた。久々の全休だったので昼前ま…
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独歩は潜書で消耗すると、決まって熱を出す。その侵食の度合いがひどければひどいほど熱は上がり、敵の鞭の先がちょ…